11.3.11 14:46からの日々。。-2

画像

●14日から19日 会社でじっと座っていた

身動きはとれなかった
土曜日も日曜日も関係ない、週があけて月曜になっても関係ない、
あったものがきれいさっぱりなくなったり、いた人が突然いなくなったり、開いていた店が全部閉まってしまったり、、
とかが何も変わるわけでもない
会社のみんなは自分(の家族)のことで精いっぱい、
電気がない、水がない、たべものがない、ガソリンがない、電車なんて走ってない、バスはこない
なので、一息つけば会社にはやってきたりするけど、そのうち家にたべものと水がなくなるから今度は来ていた人が替わりにこれなくなる
そりゃもちろん、広くあまねく地域のみなさんの、いわんや沿岸の被災地のみなさんの、少しでもお役に立ちたかったけど、
狭義のコミュニティ、すなわち「うちの会社のなかまと会社を護る」のが精いっぱいだった

会社が一番元気だった
13日に会社は業務継続が可能な状態になった、ありえない話だけど
サーバ類は損傷などの被害が一切なかったけど、本来72時間保障されるビルの自家発電が被災直後の停電時に即座に機能せず、
バッテリに切り替わってそれが尽きるまでにサーバを「落とした」由
で日曜にまた「立ち上げ」にきて、それで11日の14:46までの状況に戻ってしまった
そんな「不必要に元気な会社」に世の中もお客さんも会社のなかまもついてこれるはずはない、そもそもついていく必要もないけど

ほとんど参考にならないというか、極めて例外的な状況ではあるけど、
今回の被災下での「うちの会社の仕事や役割」においては、
・おかげさまで社員と家族の安否が子供さん1名を除いて11日のうちに全部確認できたこと(その子供さんも日曜夜に避難所で確認できた)
という(本当に)最低限の僥倖に恵まれたこと(これが崩れると間違いなくみんなとても辛くなる、体力も消耗する、本当にありがたかった)
・入居しているビルのインフラが盤石、電気・水道・湯・暖房・ネットが被災直後から完全に担保されていたこと
・11日のうちに最低限の「くいもの」を手配し、これも日曜朝に土曜深夜に到着していて、以降も継続的に搬送されてきたこと
・加えて、ロジスティクス系連絡・調達などの支援要員を東京から3名週替わりで投入したこと
という(かなりの偶然もあったけど)一応それなりの「布石と初動」がそれなりに機能したので、「圧倒的なアドバンテージ」があった
なので、身内の怪我人や行方不明、不幸への救護やお手伝い、餓えと渇きと寒さへの備えとか、散乱したあちこちの片付け、
などとはほとんど無縁のまま、「必要があれば」「自分達の生活」に専念できた

お昼に街にでても、店は全部閉まっている、でもちょっとしたお弁当とか、小分けの品物が売られていて、その日のお昼はそれで賄える
スーパに並んでも、目の前で売り切れ今日はここまで、になるかもしれない、運よく店に入れても何が手に入るかなんてわからない、でもみんな雪のなか静かに並んでいる
「確定論的な」システム(って要するに、行くところにいけば目的は達せられる=コンビニにパンを買いに行けばパンは買える、という意味です)が崩壊してしまっているけど、
「確率論的な」微小で期待値はごく小さい、でも善意がくっついている無数の存在が街に替わって溢れている(って要するに、焦らず利己的にならず悲観的にもならずに街場に出て歩いていれば、なにかは間違いなく手に入る、という意味です)ということで、
それはそれで腹を括ればそういう風景もそんなに捨てたもんでもないな、とか、
でも、そのルーレットのような「確率」に、たくさんチップを置けば置くほど期待値は増える(って要するに、体力とか時間とか情報がある人の方が、たくさんの品物を得ることができる=弱者強者の線引きがちょっとできてくる)ってこともまた事実で、
それってフェアじゃないよな、あんまり気持ちいいもんでないな、とか、意味不明のことを考えながら毎日少しは外の空気を吸いにでていた

そのうち、16日水曜日あたりから「並べば最低限は買える」、18日週末あたりから「並べば少しは買える」ようになってきた
週末にようやく「湯の出る」カプセルホテル(笑)を確保できた
「風呂」がとにかく確保できたけど家族と女子には使えない、来週の課題か。。

そんなことで苛立っても全く詮無い話だし、
なにより本当に心からの気遣いと心配と善意に溢れたみなさんの振る舞いということも判っているのというのに、
だんだん、そういう善意とか、発言とか行動にったくのんきだよな、と苛立ちも感じ始める、少しだけ
画像

3/15 13:00@仙台 なにをしているわけではないから余計に時間がすぐに経つ おかげさまで、、いまのところ周囲に生死にかかる事案はなし 会社は日曜時点に事業継続を回復、だけど社員は来れずお客様も大変で要するに仕事は機能せず 食べ物とガソリンの調達はまだ底が見えず 仙台の街場はまだ平穏、沿岸の修羅場に黙祷。。
画像

3/15 17:00@仙台 いろいろと支援が始まるようだけど、まだ目の前の風景や気分とはかなりの落差あり
画像

3/17 10:00@仙台 あんな地震津波も容赦ないけど、こういう時に平然と雪を降らせ積もらせる、というのもある意味とても残酷 で、ついに1名、なかまのお父さんの悲報が淡々と飛びんできたけど、それもこれもまあ必然、ではあるのだから 離れて首都圏を見ていると本当にいろいろ考えさせてもらえる いずれあの沿岸にも、桜が咲くでしょう。。
画像

3/17 15:50@仙台 みんな助けようとしてくれている、けどまだ届かない、なので雪の中、もう少し立ちつくすしかない。。
画像

3/17 15:50@仙台 みんな助けようとしてくれている、けどまだ届かない、なので雪の中、もう少し立ちつくすしかない。。-2
画像

3/17 15:50@仙台 みんな助けようとしてくれている、けどまだ届かない、なので雪の中、もう少し立ちつくすしかない。。-3
画像

3/17 16:00@仙台 青葉通り(1000円札しか受け付けない駐車料金の支払いのために)お金を崩しに行った(コンビニ開いてないので、ATMに1万円預けて9千円引き出す、、そういえば今回はキャッシュパニックは起きていない、助かる。。、ってどこでお金を使うのか。。)戻り道、プロントが開いていた コーヒー200円、5日ぶりにお金使った(=だから、使うにも何も売ってなかったの)、素朴においしかった(笑)
画像

3/18 6:00 @仙台、青葉山 雪が積もった
画像

3/18 9:00 @仙台、雪が積もった朝、被災地の先にはるか太平洋が光ってた あんなことがなければ単に「綺麗だべ」だけど、今はなんともつらい風景

こんなところだったか、第1週目は。。

つづく

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

Carmen
2011年04月04日 20:46
ご無事で何よりでしたね。
更新がないのでずっと気になっていました。

喪失感とはじわじわ湧いてくるものですね。
先日、地震が起きた日と同じ時刻に偶然同じ場所にいることに気づいて
もう一度、あの時に戻れれば良いのに…
やり直せればいいのに…と切に思いました。

>いずれあの沿岸にも、桜が咲くでしょう。。
一日も早く、皆さまに暖かな春が訪れることを祈りつつ…
しばがき
2011年04月04日 23:01
Carmenさん
ごぶさたしております
こんなに酷い夢、悪夢でもまだ夢のほうがいい、
なんてことを思うことなんて、想像もできません
時間でしか解決できないのかな、とも思います

僕も足がおかしくなってしまいました
すみません、しばらく中入りとさせてください

しばがき

この記事へのトラックバック